AIが「提案資料のたたき台」を自動作成! 〜「ベテランにしか作れない」からの脱却〜

公開日
更新日
執筆者船井総合研究所 インシュアランスチーム
コラムテーマ
SHARE

皆様、こんにちは。
船井総合研究所 インシュアランスユニットです。

梅雨明けが待ち遠しいこの頃ですがいかがお過ごしでしょうか。
雨ばかりで外出が遠のく日々かと思います。
そんな時はAIを活用するチャンスです!
さて、今回も皆様にAI活用事例をお伝えします。今回は導入として、AI関連の株について少しお話させていただければと思います。
日本株市場、特にAI・半導体関連株の動きは非常に激動的であったかと思われます。
日経平均株価が史上初の「7万円台」を突破するという歴史的な瞬間を力強く牽引したのは、AIブームが一役買っていることでしょう。日経半導体株指数も最高値を更新するなど、中旬まではまさに「AI一色」の上昇相場でした。
現在は落ち着きを見せていますが、AIに対する人々の興味関心は尽きることはないでしょう。

今回も皆さまに「保険代理店におけるAI活用術」をお伝えいたします。

AIが「提案資料のたたき台」を自動作成!
〜「ベテランにしか作れない」からの脱却〜

法人向けの複雑な提案や、網羅的なリスクマネジメントの資料作成。
これらが「特定のベテラン社員しか作れない…」という状態になっていませんか?
この「属人化」こそが、組織の成長スピードを鈍化させる要因です。
しかし、生成AIを活用すれば、この問題をサクッと解決できます。

実践活用ステップ!

【AIに情報を教える】

まずは、AIのチャット画面を開きます。
そこに、あなたが普段頭の中で整理しているお客様の情報を、そのままテキストで入力します。

具体的には、「顧客情報(年齢・家族構成など)」「業種・事業内容」「すでに加入している保険(既契約の内容)」「事前のヒアリングで聞き出したお悩みや要望」などです。
綺麗にまとめる必要はありません。
箇条書きで、思いついた順番に入力していくだけで大丈夫です。
※無料版をお使いの方は、要配慮個人情報(病歴や事故歴など)は絶対に入れないこと

【AIに「整理して」とお願いする】

情報を入力したら、AIに対して次のように指示を出します。

「入力した情報をもとに、このお客様に潜んでいるリスクを網羅的に整理してください。
また、それらのリスクをカバーするために、どのような保険提案の切り口が考えられるか、提案資料の構成(たたき台)を箇条書きで作成してください」

【あっという間にたたき台が完成!】

指示を出してから数秒〜数十秒で、AIが情報を綺麗に整理し、ロジカルな「提案資料のたたき台=下書きを出力してくれます。

この活用方法の最大のメリットは、経験の浅い若手社員であっても、ベテラン社員と同じレベルの事前準備ができるようになることです。
これまでは、お客様への提案資料や商談準備は、経験豊富な社員ほど質が高く、若手社員との間にはどうしても差が生まれていました。しかし、AIを活用すれば、その差を大きく縮めることができます。
AIが作成したたたき台をもとに、ベテラン社員が最後に少し内容を確認し、必要な部分だけを修正するだけで、お客様へ提出できるレベルの資料が完成します。その結果、担当者による品質のばらつきを抑えながら、組織全体の提案力を底上げすることができるようになります。
また、資料作成にかかる時間も大幅に短縮されます。
これまで人が一から資料を作成すると、2時間程度かかることも珍しくありません。内容によっては、その日の大半を資料作成だけで終えてしまうケースもあるでしょう。
その時間をAIによって生み出すことができれば、お客様との面談や訪問、既存顧客へのフォロー、紹介活動など、本来、保険代理店が最も力を注ぐべき業務に時間を使えるようになります。
時間を削減すること自体が目的ではありません。創出した時間を、お客様との接点づくりや信頼関係の構築など、人にしかできない仕事へ振り向けることこそが、AIを活用する本当の価値なのです。

まずは「小さなAI化」から始めましょう!

ここまで具体的な活用方法をご紹介すると、「うちの事務所にはまだ早いかもしれない」「ITが得意な社員も少ないし、難しそうだ」と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ここでお伝えしたいのは、AI活用とは何百万円もかけてシステムを導入するような大掛かりなDXではない、ということです。
今お使いのパソコンやスマートフォンがあれば、今日からでも始められるものが数多くあります。特別な知識や資格が必要なわけでもありません。
まずは、日常業務の中で「この作業は毎回時間がかかる」「少し面倒だな」「もっと簡単にならないだろうか」と感じている業務を一つだけ選び、その作業をAIに手伝ってもらうことから始めてみてください。

例えば、次のような業務です。
・商談後に殴り書きしたメモを、お客様とのやり取りが分かる文章へ整理し、顧客管理システムへ入力できる形にまとめる
・お客様へ送るお礼メールや、お詫びメール、日程調整メールなどを、状況に合わせた丁寧な文章として作成する
・満期を迎えるお客様への案内文やキャンペーンのご案内、対象顧客を絞り込むための切り口やアイデアを考えてもらう

一つひとつの作業では、短縮できる時間は10分程度かもしれません。しかし、その作業を毎日、毎週、毎月と繰り返していることを考えると、積み重なった時間は決して小さくありません。
10分の短縮が何十件、何百件と積み重なれば、月単位では何時間、場合によっては何十時間もの余裕を生み出すことができます。
AI活用で最初から劇的な成果を狙う必要はありません。
一つの業務を少し効率化し、その成功体験を積み重ね、次の業務へ広げていく。その積み重ねこそが、最も現実的で失敗の少ないAI活用の進め方です。
そして、それが結果として大きな生産性向上につながっていきます。

AIを、単に質問へ答えてくれる検索ツールとして使うだけでは、その価値を十分に引き出すことはできません。
「この資料を作ってほしい」「この文章をまとめてほしい」「この業務を手伝ってほしい」と具体的な役割を任せることで、AIは皆様の仕事を支える優秀な右腕になってくれます。
ぜひ、この機会に、あなたの代理店でも"最初の一歩"を踏み出してみてはいかがでしょうか。

あなたの代理店に最適な「最初の一歩」を一緒に見つけます

「AIの可能性は理解できたけれど、自社では何から始めれば効果が出るのか分からない。」
「今回ご紹介した資料作成やトークスクリプトの作成を、自社の商品やお客様に合わせて活用する方法を知りたい。」
そのようなお悩みをお持ちの保険代理店様に向けて、弊社では【無料経営相談】を実施しております。
個別相談では、現在の業務の進め方や組織体制、スタッフの皆様のIT活用状況、抱えている課題などを丁寧にお伺いした上で、
・どの業務から「小さなAI化」を始めると最も効果が出やすいのか
・今の代理店にとって、最も成果につながりやすい次の一手は何か
を、実際の業務内容に合わせて具体的にご提案いたします。
「少し話だけ聞いてみたい」「自社でも活用できるか相談してみたい」という段階でも大歓迎です。
まずは小さな成功体験を一つつくり、その成果を少しずつ組織全体へ広げていく。その積み重ねが、これからの代理店経営における大きな競争力につながっていきます。
ぜひお気軽にご相談ください!

執筆者 : 船井総合研究所 インシュアランスチーム

船井総研のインシュアランスチームによる経営コンサルティングは、全国の成功事例を武器に、変化する保険業界において「業績向上」と「永続経営」の両立を支援する専門家集団です。営業中心の組織から「経営中心の組織」へのシフトや、デジタル活用・人財採用など、次世代の保険代理店・FP事務所が抱える課題を即座に解決いたします。