今回は、保険会社のサービス競争から見えてくる保険会社の差別化について考察してみたいと思います。
損害保険会社のみならず、生命保険会社も保険商品販売以外のサービスに注力し始めています。
日本生命は、高齢者の老人ホーム入居や入院時に必要となる身元保証などを手がけるNPO法人を、
顧客に紹介する取り組みを4月に始め、住友生命はアクサ生命保険と提携し、
顧客に介護予防プログラムや介護施設を紹介するといった新サービスの開発を行っています。
両社は昨年11月、東京都千代田区に新サービス創出を担う「ウェルエイジング共創ラボ」を設立しました。
また、第一生命は目の動きで認知症の主な原因である
アルツハイマー症の早期発見ができるアプリを開発し、提供を行っています。
これまで、生命保険会社が顧客向けに提供するサービスというのは、
宿泊優待などのクレジットカード会員へのサービスに近いサービスを展開していましたが、
顧客への提供を前提に、業務提携や資本投入をするといった動きは、
比較的最近盛況になってきていると見受けられます。
こうした背景には、保険商品の差別化が図りにくいという特性がおもにあると考えられます。
認可制である保険業界において、突飛な特性をもった商品を開発することは困難なうえ、
加えて優れた商品はすぐ他社に模倣されるため特色を打ち出しにくいということがあります。
また、日本人の多くが生命保険や医療保険に加入している状況からも、新たな顧客開拓のために、
商品開発を前提にすることが難しくなっているということがあるともいえます。
こうした保険会社の顧客向けのサービスというのは、
新規加入や顧客保全などのRMを目的に提供されてきたことが多かったわけですが、
今後の成長次第で保険事業と切り離して収益事業化することも想定できるでしょう。
特に高齢者向けのサービス開発はマーケットの大きさゆえ、競争が起こることは想定されます。
少子高齢化の進行で市場の一層の拡大も見込まれるでしょう。
個人的には、マーケットが大きいゆえに高齢者向けのサービスを強化するだけではなく、
若い世代やファミリー向けのサービスなど、
サービスの内容についても差別化を図っていくことを前提にするべきだと考えています。
商品加入を誘導するような過剰なサービスは、指導が入る可能性があるわけですが、
アイデア次第では、十分に収益化し、事業として確立することができるわけですから、
こうしたマーケットを注目していくことが重要であると思います。
顧客にとって魅力的なサービスを提供していくことが
今後より重要性の高い競争領域となる可能性があります。
生保だけでは提供できないサービスを、
ノウハウを持つ異業種とコラボして創出していく流れは今後の時流ともいえるでしょう。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
以上
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