vol.66 保険代理店の顧客開拓の考え方 part2

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執筆者船井総合研究所 インシュアランスチーム
コラムテーマ保険代理店
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みなさま、こんにちは。船井総研の渋谷です。
 
前回、保険代理店のおけるチャネルの多様化についてお話しましたが、
引き続き、今後の保険代理店における顧客との接点について考察したいと思います。
 
時代の流れにおいて、人口減少・高齢化に伴う保険代理店数の減少は不可避です。
 
損保系の代理店数は、2018年では、17万店でピーク時の3分の1以下に減っています。
この数年ではとりわけ減少数は加速しており、近年は毎年約2万店が廃業しているといわれています。
とりわけ60歳以上の代理店が約4割に上るとのことで、
代理店経営者の高齢化により後継者問題は看過できません。
 
そうした中で、保険代理店のM&A等による集約が、保険会社主導で進んでいます。
東京海上日動系列の東海日動パートナーズTOKIOや損保ジャパン日本興亜、三井住友海上などが
年間80社から100社ほどの代理店を吸収し、規模を拡大しています。
 
こうした背景には、買収側においても、これまで未開拓であった地域や、
顧客ネットワークを引き継げる等のメリットが考えられるでしょう。
 
また、地域での強みを生かして、顧客ネットワークを強固にしていく動きも並行して競争が進んでいます。
 
北海道の北栄保険サービス株式会社は、道内最大地銀である北洋銀行と連携し、
銀行の顧客基盤を生かし、企業分野を開拓しています。
 
また、同社は今月、「保険クリニック」を展開する
株式会社アイリック・コーポレーションの「ASシステム」を導入し、顧客への証券分析を強化します。
このシステムに必要項目を入力すると、保障内容などが分かりやすくビジュアル化された
「分析シート」を誰でもかんたんに作成することができます。
 
同社のこのシステムは、
1.保障内容や金額等を、生命保険募集人がスマートフォンやタブレット等のカメラでの撮影や
スキャナでデータ化するだけで、保険の内容をビジュアルで分かりやすくした「分析シート」を生成。
 
2.AIによる自動読み取りと独自の自動分析により、これまでのお客様の待ち時間を最大90%以上短縮。
 
3.生命保険証券分析に慣れていない入力者の早期習熟化とスキルの標準化が可能

 
こうしたように、顧客ネットワークの創出は、M&Aや企業間における提携といったマクロな戦略から、
保険×IT×AIといったコンサルティングサービスの多様化といった、顧客への差別化に至るまで、
企業戦略とサービス競争が激しくなっています。
 
今後、淘汰されていることは間違いない業界において、
どのような生き残りを図っていくのか、双方の視点から今後の展開を立てていく必要があります。
 
 
 
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

以上


 

 

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執筆者 : 船井総合研究所 インシュアランスチーム

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